近年、子どもの近視が増えているといわれています。学校の視力検査で「視力低下」を指摘され、眼科を受診されるお子さんも少なくありません。
近視とは、遠くのものが見えにくくなる状態です。黒板の文字が見えにくい、テレビを見るときに近づく、目を細めて見るといった様子が見られる場合は、近視の可能性があります。
子どもの近視が増えている背景には、スマートフォンやタブレット、ゲーム機の使用時間の増加があると考えられています。長時間近くを見続けることで目に負担がかかり、近視が進みやすくなることがあります。
また、近年の研究では、屋外で過ごす時間が少ないことも近視の進行に関係しているといわれています。外で体を動かしたり、遠くを見る機会を増やすことは、目の健康にとって大切です。
近視を予防・進行を抑えるためには、日常生活の見直しが重要です。
・長時間のスマートフォンやゲームを控える
・読書や勉強のときは十分な明るさを保つ
・適度に休憩をとる(30分に1回は遠くを見る)
・外で遊ぶ時間を増やす
こうした習慣に加え、近年では近視の進行を抑える治療も選択肢として広がっています。
それが「低濃度アトロピン点眼」です。就寝前に点眼することで、眼の成長に働きかけ、近視の進行をゆるやかにする治療法です。日中の見え方に大きな影響が少なく、メガネやコンタクトレンズと併用できる点も特徴です。

お子さんの年齢や近視の進み方、生活スタイルによって適した方法が異なります。それぞれにメリット・注意点がありますので、眼科でしっかりと説明を受けたうえで選択することが大切です。
学校の視力検査で視力低下を指摘された場合や、見えにくそうな様子がある場合は、早めに眼科で検査を受けることをおすすめします。お子さんの目の状態に合わせて、メガネやコンタクトレンズ、低濃度アトロピン点眼、オルソケラトロジーなど、適切な方法をご提案することができます。
子どもの目は成長の過程にあるため、早めの対応と定期的な視力チェックがとても大切です。気になることがあれば、お気軽にご相談ください。

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