アレルギー性結膜炎でお悩みの方へ。阪南市南海尾崎駅のこばた眼科です。
今回は、参天製薬株式会社提供の冊子(監修:順天堂大学医学部附属浦安病院眼科 教授 海老原伸行先生)からのおはなしです。
アレルギー性結膜炎の患者さんは、日本の人口の35~40%と推定されています。(岡本茂樹他:日本眼科学会雑誌より)
春先の花粉がよく知られ、毎年多くの人が花粉が原因のアレルギー性結膜炎(季節性アレルギー性結膜炎)を発症します。早期に完全に治すことは難しく、日常生活に大きな支障をきたします。
また、家の中のダニやほこり、ペットのフケや毛などがアレルゲンとなることもあります。これらの「ハウスダスト」は季節性の花粉とは違って、一年中症状を引き起こす場合があります。
どちらの場合も、アレルゲンを回避しながら薬剤を上手に用いて治療を行えば、症状をコントロールすることができます。
アレルギー性結膜炎の種類
アレルギー性結膜炎は、目の表面に花粉などのアレルゲン(アレルギー反応を引き起こす物質)が付着して、結膜に炎症を起こす病気です。
花粉などが原因の、特定の季節にのみ症状があらわれるものを季節性アレルギー性結膜炎といい、一年中症状がみられるものは、通年性アレルギー性結膜炎といいます。
アレルギー性結膜炎の症状
アレルギー性結膜炎の症状で、多くの患者さんを悩ませるのが目のかゆみです。目がかゆいことにより、目をこすってしまうと、さらに症状が悪化し、結膜や角膜を傷つけ、目がゴロゴロしたり、かすんだり、まぶしく感じたり、痛みがでたりします。
その他、涙や目やにが多く出ることもあります。
見た目には、充血や目の腫れ、まぶたの裏にブツブツができることもあります。
アレルギー性結膜炎が起こるしくみ
私たちの身体には、体内に入ってくる異物を排除しようとする働きがあり、この働きのことを「免疫」といいます。
本来、花粉などは異物と感じないしくみになっているのですが、アレルギー体質だと異物と認識して、免疫反応がはたらいてしまいます。この過剰な反応のことを、アレルギー反応といいます。
アレルギー反応が起こると、マスト細胞という細胞からヒスタミンなどの化学伝達物質が大量に放出されます。
これらの物質は、目の知覚神経や毛細血管などを刺激して、強いかゆみや充血などの炎症を引き起こします。

日本アレルギー学会webサイト:2023年11月10日閲覧
アレルギーを引き起こす原因物質とその時期
季節性アレルギー性結膜炎の原因物質は、主に2月~5月に多く飛散するスギやヒノキの花粉などです。
また、通年性アレルギー性結膜炎の原因物質には、主にハウスダスト、ダニなどがあります。


日本眼科アレルギー学会診療ガイドライン作成委員会:日本眼科学会雑誌,125,741(2021)
アレルギー性結膜炎の治療
アレルギー性結膜炎の治療の基本は、薬物療法となります。
治療の第一選択は、抗アレルギー点眼薬(メディエーター遊離抑制薬、ヒスタミンH1受容体拮抗薬)です。
症状が強い場合には、ステロイド点眼薬を併用することがあります。ステロイド点眼薬のご使用に際しては、医師の指示に従ってください。
お薬の使用中に気になる症状が現れた場合は、医師または薬剤師にご相談ください。
抗アレルギー点眼薬
ヒスタミンH1受容体拮抗薬は、かゆみを引き起こすヒスタミンの働きを直接ブロックする作用があります。
メディエーター遊離抑制薬は、ヒスタミンなどを増やさないようにする作業があります。
また、ヒスタミンH1受容体拮抗薬とメディエーター遊離抑制薬の両方の作用を持つ薬もあります。
ステロイド点眼薬
症状が強い場合には、抗炎症作用のあるステロイド点眼薬を併用することがあります。
ご使用に際しては、医師の指示に従ってください。
日本眼科アレルギー学会診療ガイドライン作成委員会:日本眼科学会雑誌,125,741(2021)
初期療法
スギ花粉症など、毎年決まった時期にアレルギー性結膜炎の症状が出る場合には、花粉飛散予測日の2週間前、または症状が少しでもあらわれたら抗アレルギー薬による治療を始める「初期療法」が行われています。
初期療法を行うことで、症状が出る時期を遅らせ、症状を軽くすることが期待できます。毎年、花粉症で目のかゆみにお悩みの方は、早めに受診して花粉シーズンに備えましょう。
目のかゆみの発生をおさえるための用法・用量通りの点眼
治療期間中は、かゆみが起きてから点眼するのではなく、かゆみの発生をおさえるために点眼します。
目のかゆみの発生をおさえるためには、治療期間中は症状があってもなくても、用法・用量(回数・タイミング)を遵守した点眼を続けることが大切です。
自分でできる予防とケア

角環:眼科ケア,10(2),108(2008)より
アレルゲン(花粉やダニ)を回避・除去するための生活上の工夫がいくつかあります。
眼鏡などを着用し、抗原が目に入らないようにしたり、室内に持ち込まないようにします。
マメに掃除をしたり空気清浄機なでで室内の環境を整えて、抗原を取り除きます。
また、洗顔薬で目に入った抗菌を洗い流す(洗眼)などができます。
毎年花粉症でお困りの方は、症状が本格化する前に阪南市のこばた眼科へご相談ください。

コメント